「メイクをしても顔が間延びして見える」「目を整形したのに顔のバランスが悪い」など、面長に見えたりどことなく顔のバランスが悪く見える原因は、人中(鼻下)の長さに原因があるかもしれません。
人中と顎の長さの黄金比率は1:2とされていて、一般的に人中の長さは1.5㎝が平均と言われています。童顔でかわいいアイドルや芸能人には人中が約1㎝の方も多く、たった数ミリ増減するだけで顔の印象が大きく左右されます。人中短縮により鼻下の皮膚を持ち上げることで、バランスの整ったかわいい印象の顔を作ることが可能です。また、加齢によりたるんだ鼻下にも効果があり、人中を短くすることで若い頃の顔のバランスを取り戻し、若々しい印象を与えることができます。
人中短縮の施術では、余分な皮膚を切除し皮膚を引き上げるケースもありますが、切除する幅が多いと皮膚が無理に引っ張られ緊張し、傷の治りが遅くなったり鼻や鼻の穴の形が歪み不自然な形になってしまいます。
当院の人中短縮では、鼻下の皮膚をデザインに合わせて4~5㎜程度切除し、口周りを囲む表情筋である口輪筋の人中窩(人中にある窪み。鼻と上唇の間にある溝)部分を切開し、筋肉処理を行います。
その後、鼻柱基部にある軟骨(ANS)に口輪筋を薄く削り重ね合わせて固定し縫合することで、皮膚の切除を最小限に抑え、皮膚の緊張を緩和させ傷跡が残りにくくなるだけではなく、横を向いた際に美しいCカールを作ることが可能です。
最初に行う皮膚の切除には、切開範囲(切開デザイン)に「鼻下の形に沿って内側を切開する」方法と「鼻孔底隆起に沿ったデザインで切開する」方法の2つがあります。
切開範囲 |
鼻下の形に沿って 内側を切開する |
鼻孔底隆起に沿った デザインで切開 |
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メリット | 傷跡が目立ちにくい | 鼻孔底隆起を残せる |
デメリット | 鼻孔底隆起を残せない | 動きや皮脂分泌によって 傷が目立ちやすくなる |
人中短縮を希望される方の多くは、傷跡が目立たず比較的治りやすい「鼻下の形に沿って内側を切開する」方法を選ぶ方が多いですが、鼻孔底隆起(ノストリルシル)を残したいという強い希望がある方には、鼻孔底隆起に沿ったデザインで切開する方法も提案可能です。どちらのデザインの場合でも傷の治癒の過程で1㎜ほど皮膚が戻ってしまうため、戻りを考慮してデザイン、切開します。また、口回りの筋肉が動くことで治りが遅くなるため、追加施術として人中へのボトックス注射もおすすめです。動きを止められるので、傷口を綺麗に治すことができます。
どちらのデザインがいいかは1人1人の顔や鼻の形、職業事情などによっても変わりますので、担当医としっかり相談した上で決めるといいでしょう。
人中は鼻翼(小鼻)や口周りの筋肉と密接しているため、バランスや形に影響が出ます。人中短縮後に違和感を出さないためにも、併用施術がおすすめです。ここでは、人中短縮と併用をおすすめしている施術について解説します。
人中短縮をする際、1番併用されている施術が「鼻翼縮小(小鼻縮小)」です。というのも人中短縮で皮膚を持ち上げると、鼻翼(小鼻)が広がって見えてしまうリスクがあるからです。
鼻翼の形を整える方法には、「内側法」と「外側法」の2種類の方法があり、当院では整形手術に精通した医師が併用法を行っています。
内側法は、広がった鼻の穴の余分な皮膚を切除し縫合する方法で、傷跡が目立ちません。また、根本が内側に寄ることで鼻の横幅が狭くなり、小鼻効果を得られます。外側法は、鼻の穴から鼻翼の外側に沿って余分な皮膚を切除し縫合する方法です。傷跡が目立ちますが、鼻翼のふくらみを解消できます。ほとんどのケースでは、傷跡の目立たない内側法が選ばれます。外側法は傷跡が目立つ上に、違和感のない鼻翼を整形するのに技術が必要です。
施術の様子
人中短縮には、鼻下を切開するのではなく上唇を切開する方法もあります。外側人中短縮(口唇リフト)といい、上唇と皮膚の境目を切開し、上に持ち上げることで人中を短くすることができます。
外側人中短縮(口唇リフト)のメリットは
上唇にボリュームが出てふっくらする
内巻きになっている上唇を外反(アヒル口)にできる
全体の顔のバランスを改善できる
唇の出っ張りやМ時の山なりを抑えられる など
このように上唇にボリュームが欲しい人は、外側人中短縮(口唇リフト)もおすすめです。ただし、傷跡を隠すことができないため、ダウンタイムの間はマスクをするなどの対策が必要になります。
人中短縮で唇の山なりの部分が引っ張られると、反対に口角が下がってしまうリスクがあります。不機嫌そうに見えてしまうため、優しい印象が欲しい人やアヒル口を希望する人は口角挙上(スマイルリップ)やM字リップの併用がおすすめです。
人中短縮により鼻翼が広がってしまう関係で、ACR(alar columellar relationships)のバランスが崩れてしまうこともあります。ACRは、真ん中の鼻柱基部を頂点とした下向き三角形が理想です。
鼻柱を下げる「鼻柱軟骨移植」や鼻翼の位置を上げる「鼻翼挙上」もおすすめの施術になります。ACRの整形方法は多岐にわたり鼻の形により最適な施術方法が変わります。人中短縮する際に、担当医へご相談ください。
手術ではなくもっとお手軽に人中短縮をしたい人は、ボトックス&ヒアルロン酸の注入を選択することもできます。ここでは、切開による人中短縮との違いや特徴、おすすめの人などを紹介します。
ボトックスの効果により、口を閉める際に使う口輪筋を緩ませ、上唇が上向きになるように調整することで、鼻と唇の間(人中)を短く見せます。上唇の口輪筋にボトックスを注入するだけなので5分程度で施術ができ、痛みもダウンタイムもほとんどありません。あとは状況により口唇ヒアルロン酸注射を併用します。唇にヒアルロン酸を注射することで、唇にボリュームを出したり、アヒル口やM字リップなどを形成する唇整形ですが、唇のボリュームが増すことで人中がさらに短く見えるようになります。
人中短縮術 |
人中短縮術ボトックス |
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施術方法 | 切開手術 | ボトックス注入 |
持続期間 | 半永久的 | 3ヶ月~6ヶ月 |
ダウンタイム | 1ヶ月~3ヶ月程度 | 数時間~1日 |
ボトックスによる人中短縮は非常にお手軽な反面、効果が3ヶ月程度で実感できなくなるため、半永久的に効果を得られる人中短縮術がおすすめです。
手術による人中短縮は上唇が引っ張られることから、笑うと歯茎が3㎜以上見える「ガミースマイル」の方にはおすすめできません。
ですが、実際は手術で人中短縮ができない人でも人中短縮BTX(人中短縮ボトックス)に口唇ヒアルロン酸注射を併用すれば、ガミースマイルの方でも人中短縮が可能です。
ガミースマイルや歯茎が出やすく人中短縮を諦めていた人でも、当院なら理想の顔を手に入れることができます。
施術時間 | 60分程度 |
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通院ペース | 1週間後に抜糸があります。 |
洗顔・シャワー | シャワーは傷口も含めて翌日より可能で、入浴は抜糸後より可能です。 |
メイク | 傷口を避ければ翌日より可能、傷口は抜糸後より可能。 |
ダウンタイム | 2~3週間程度の腫れや内出血、口や鼻のツッパリ感、動かしにくさ、鼻翼が広がって見える など |
リスク・副作用 | 稀に出血や感染症が発症する可能性があります。 |
人中短縮(リップリフト) | 通常 | ¥385,000 |
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部分モニター | ¥275,000 | |
全顔モニター | ¥198,000 | |
+鼻翼縮小 | ¥165,000 | |
+鼻翼挙上 | ¥132,000 | |
+口角挙上 | ¥165,000 | |
+外側人中 | ¥165,000 | |
+M字リップ | ¥132,000 | |
+耳介軟骨鼻先移植 | ¥198,000 |
人中短縮セット(人中短縮、鼻翼縮小、鼻翼挙上) | 通常 | ¥660,000 |
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部分モニター | ¥495,000 | |
全顔モニター | ¥385,000 |
人中短縮、口角セット(人中短縮、鼻翼縮小、鼻翼挙上、口角挙上、外側人中短縮) | 通常 | ¥880,000 |
---|---|---|
部分モニター | ¥770,000 | |
全顔モニター | ¥660,000 |
口角挙上 | 通常 | ¥275,000 |
---|---|---|
部分モニター | ¥198,000 | |
全顔モニター | ¥165,000 | |
+外側人中 | ¥165,000 |
M字リップ | 通常 | ¥220,000 |
---|---|---|
部分モニター | ¥165,000 | |
全顔モニター | ¥132,000 |
口唇縮小 | 通常 | ¥275,000 |
---|---|---|
部分モニター | ¥198,000 | |
全顔モニター | ¥165,000 |
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